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Unite Tokyo 2019参加レポート

皆さんこんにちはMonacaソムリエの山下です。

9月25,26日グランドニッコー東京で行われた
Unite Tokyo 2019に参加してきましたので、そのレポートを紹介させていただきます。

「Unite」とは年に一度行われる、Unityの一大カンファレンスです。
現在Unityを使ってアプリを開発した経緯もある為、最新情報や新技術の講演やUnityの
技術者と直接質疑応答が出来る貴重な機会と思い、今回初めて参加しました。

2日間でかなりのセッションがあり、さすがに全部は無理ですが、
私が聞いたセッション内容をご紹介したいと思います。

~Unityでレイトレーシングしよう!レイトレーシング実装と最適化の解説~
エヌビディア パウロ シルバ様

講演スライド及び動画はこちら:https://learning.unity3d.jp/3290/

レイトレーシングとは、コンピュータグラフィックス(以下CG)を
より写実的(現実に近い形で)にレンダリングする手法のことで、
DirectX12でリアルタイムレイトレーシングが可能になっています。(以下DXR)
Unity2019.3よりフルプレビュー版となる為、その内容を確認しました。

マシンスペックはGeforceGTX 20xx~とスペックはいるのですが、DXRは現時点ではかなり
プロダクトとして実用的なCGレベルになったと言えます。
※詳細はスライド及び動画を確認してください。

簡単なモデルを配置して、DXRのデモを見たのですが光源、影、リフレクション(反射)
がリアルタイムに綺麗に出ており、グローバルイルミネーションもリアルタイムに表現されていました。
実用的になるのが非常に楽しみですね。

Unity + PlayFab ではじめる新しいゲーム運用 ~LiveOpsの始め方~
日本マイクロソフト株式会社 斎藤 隼也様

講演スライド及び動画はこちら:https://learning.unity3d.jp/3290/

ゲーム開発自体はプロダクトとしてはないのですが、サーバー連携やネットワークを介した
プロダクトの必要性もある為、知見を広げる事もかねて参加しました。
最初のキーワードとして「LiveOps」と言うものがあります。

これは運用でユーザーニーズを見極めながら、ゲーム運用を進化させていくと言うものです。
要は常にプレイヤー目線で考えると言う事。アプリで言うとあくまでそれを使うユーザー目線で考える。
当たり前のように聞こえますが、それをすることによってプレイヤー(ユーザー)のエンゲージメントが
上がっていくことが実証されています。

興味深いデータは2017、2018年で、全世界の最高収益を上げているゲームのうち90%
が2017、2018年にそれぞれ入っています。

つまりこれは運用によって、プレイヤーエンゲージメントが下がっていないと言う事を証明しているわけですね。
そのLiveOpsを実施する為のバックエンドサービスとしてPlayFabの紹介がありました。
一番の魅力は様々なプラットフォームや言語に対応している事ですね。
グラフィックスAPIで多く使われているC++も当然入っていました。

デモを見ましたが、導入が非常に簡単でした。無料で使えるプランもある為
バックエンドサービスを利用する選択肢とありかとは思いましたね。

~続・BIMImporter~
株式会社ディックス 田村 尚希様

講演スライド及び動画はこちら:https://learning.unity3d.jp/3290/

BIMとは?
Building Information Modeling(ビルディング インフォメーション モデリング)の略称
コンピューター上に作成した3次元の建物のデジタルモデルに、コストや仕上げ、管理情報
などの属性データを追加した建築物のデータベースを、建築の設計、施工から維持管理まで
のあらゆる工程で情報活用を行うためのソリューション。

つまり建築データを活用して、業務の効率化を図り新たなワークフローを生み出していると言う事です。
BIMImporterとは建築CADソフトで作ったデータをBIMImporterを使う事によって、そのままUnityに
ダイレクト(もちろん変換等するが)取り込めると言うもの。

現在はRevitやARCHICAD等の大手建築CADソフトに対応していたのだが、現バージョンで
Rhinoceros、Grasshopper、Navisworksにも対応する様になり、対応製品の幅を広げていますね。

フローとしてはCADソフトでモデリング、Unityへ出力(BIMImporter)、Unityでマテリアルや
ライトマップを作成し高画質化するといった感じです。

現状ではこれで、業務効率化が図られ作業時間は40%改善できているらしいです。
すばらしい。

~今からでも大丈夫。Vuforia EngineでつくるAR の世界~
PTCジャパン 株式会社 西 啓様

講演スライド及び動画はこちら:https://learning.unity3d.jp/3290/

ARでは有名はVuforia Engineの紹介、むかしから知ってはいたが改めて何が出来るか?
の確認とARアプリとしての拡張性を含めて確認しました。

ARなので、何かを対象物に対して3Dデータを配置する事が必要なのだが、Vuforia Engineは
様々シチュエーションに対応しているところに魅力を感じましたね。

だた、見た目はいいが実際にはデータを作ったり、それを紐づける為のDBを作る必要があり
そのあたりのユーザーの手間はやはりあるかなと思ってしまいました。

その中でもグランドプレーン(平面認識)はやはり魅力的な技術でARアプリとしては汎用性も高い機能です。
新機能でAI(学習能力)で物体を認識させる機能あり、そのあたりはディープラーニングにより将来的には
面白い事が出来そうだと感じましたね。

Vuforia EngineのUnityへの導入メリットはAndroid、iOSクロスプラットフォームのエンジンで、
Vuforia Engineの中で各OSのARエンジン(ARCore、ARKit)を包括出来ているところです。
ARプロダクトの開発時には選択肢の一つして考えたいですね。

~Render Streaming – WebRTC を用いたストリーミングソリューション~
ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社 松本 一輝様

講演スライド及び動画はこちら:https://learning.unity3d.jp/3339/

Render Streamingと言うのはPC向けのハイエンドなレンダーパイプライン(以下HDRP)が
モバイル端末でも見れないか?が開発の背景となっており、綺麗なCGを見るには、
もちろんゲーミングPCを使わないと綺麗な絵がスカスカ動くわけはないのですが、
それをモバイル端末でも見れるようになるというのですから、それは非常に画期的だと思いました。

実際にPCで表示したCG映像をモバイル端末や他のPCで見るには「WebRTC」と言う技術を用いて、
画面共有を行います。

WebRTCとは
ウェブブラウザやモバイルアプリケーションにシンプルなAPI経由でリアルタイム通信を提供する
自由かつオープンソースのプロジェクトで、ウェブページ内で直接のピア・ツー・ピア通信によって、
プラグインのインストールやネイティブアプリのダウンロードをせずに、ウェブブラウザ間の
ボイスチャット、ビデオチャット、ファイル共有が可能になるもの。
対応ブラウザも豊富で、PCはChrome、Edge、FireFox、Safari、モバイルではAndroid Chrome、
iOS Safariにも対応しています。
※iOS SafariのみHTTPS環境が必須

システムイメージとしてはサーバーとなるPCにHDRPで作ったCGを表示、イントラネットの環境
でPCやモバイル端末で接続し、画面共有を行います。
ここでもっとすごいのが、画面共有したモバイル端末から3Dシーンを操作できると言う事です。
視点移動はもちろん、表示するWebブラウザにイベントをつけておけば、操作することが出来ます。
これは画期的と思いました。

つまり、ハイエンドに対応していない端末でも画面共有が出来れば操作できると言うものです。
プレゼンやデモはもちろん、多人数が同じ体験を出来ると言うところに拡張性を感じました。

文章はここまで、あとは写真と動画を撮ったので、その紹介


会場を入ったところ。
有名どころのゲームはUnityで作られていますね。



講演のタイムスケジュール。二日間で50以上のセッションがあったので
何を聞こうか非常に悩みました。



ランチタイム
ビュッフェ形式でピーク時は並ばないと食べれないですが、
少し時間をずらせば、いくらでも食べれました。



大手ゲーム会社のプロダクトで使っているツール。
やっぱり有名どころはのツールはどこも使っていますね。



常に食べ物が並んでいつでも食べ放題
あと、コーヒーとかアイス、おにぎり気が付いたらずっと何か食べてました。。。



Uniteパーティの様子です。
かなり盛り上がっていました。ディナーもビュッフェ形式
おいしくいただきました。


Phontomという力覚デバイスを使って積木のシミュレーションを
しています。実際に積木の重さを感じることができる珍しいデバイスです。
昔これを使って開発したことがありました。懐かしくなって思わずブースで
体験してきました。

イベント詳細:Unite Tokyo 2019 – Unity
https://events.unity3d.jp/unitetokyo/

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