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あえてダイナミックなリアルタイムレンダリングに拘る3つのワケとは?

当社はゲームエンジン使ったリアルタイムレンダリングで3Dシステム
開発するにあたって、あえて逆行する考え方に拘っています。
それに拘る3つのワケとは??

皆さんこんにちは、
xRシステムを20年以上やりながら世界中で30万人が利用するアプリ開発
クラウド「Monaca」でソムリエの称号を2年連続で頂きました。山下です。

なぜ、そのまま使わないのか?

UnityやUnreal Engineはとても優秀なレンダリングエンジンです。
いや、メチャクチャ凄いです。

普通に使えば、綺麗でリアルなレンダリングがリアルタイムで実現可能です。
多くの映像作品、ゲーム、製造業で使われていますのでそのまま使えば良いでしょう。
と思うのは自然だと思います。

確かにそうなのですが、リアルタイムだけでなくダイナミック(動的)な
リアルタイムレンダリングに拘りたいのです。

そもそも、ダイナミックなリアルタイムレンダリングとは?

まず、リアルタイムレンダリングとは?

簡単に言うと、ユーザーの操作に追従してシーンが動いたり
キャラクターが動くことです。
オンラインゲームなどはすべてリアルタイムレンダリングが
行われています。

つまり、瞬時に計算や処理が行われ画面に映像として反映
されることです。

では、そこに「ダイナミック(動的)」がつくということは
どういうことでしょうか?

簡単に言うと
「事前に何もしない」

「実行時(ランタイム)にすべてレンダリングをする」

「データの内容を解析して、そのデータにあったレンダリングを汎用的に行う」

というものです。

つまり、事前計算や処理、設定はせずにすべて実行時(ランタイム)に
レンダリングできるように汎用的に実行するというものです。

ダイナミックなリアルタイムレンダリングに拘る3つのワケとは?

1.3Dデータに依存したシステムしか作れない。

ゲームエンジンにデータを取り込んで、データを編集、最適化
マテリアルの設定後に最終的にライティングの事前計算(ライトマップ)
をしてデータを仕上げますが、そのデータで一つのアプリケーションしか
作成することができません。

つまり、開発コストがかかってしまい効率が悪いということです。
すべてが汎用的というのは無理ですが、ある範囲の中で汎用的でも
かなり開発コストは削減できると考えます。

2.ユーザーにゲームエンジンの導入や使いこなすというハードルが高い

エンジニアにしてみれば開発ツールを使うことはさほど難しくないですが、
やはり3Dはかなり特殊な専門分野で、エンジニアも絞られてしまいます。
ユーザーに至っては尚更です。

ゲームエンジンを使うとか、それ在りきだと導入や運用にもハードルが
上がってしまい、使いこなすが難しくなるだけです。

仮に導入できたとしても、ユーザーで属人化する可能性があるため、
「担当者がいなくなったので・・・」で業務が止まったり別のコストが
発生するリスクが高くなります。

3.少ない手間でリアルタイムで綺麗な映像を魅せたい!

これに限ります。
ユーザーにはなるべく少ない手順で、誰もが簡単に綺麗に見れる3Dレンダリングを
実現したい!という想いがあります。

専門的な知識と技術を持ってなくてもこのデータを読みこんだらリアルタイムに
レンダリングされて、しかも画質も良い。

これを実現するにはダイナミックなリアルタイムレンダリングが必要なのです。

ダイナミックなリアルタイムレンダリングのメリット、デメリットとは?

それではダイナミックなリアルタイムレンダリングを行う上での
メリット、デメリットを検証します。

メリットは?
・データ毎で作成しなくてよいので、開発コストが削減できる
・ユーザーにも導入しやすい
・ユーザー操作においてインタラクティブな機能を追加しやすい
・汎用性や拡張性が大きい

デメリットは?
・事前に最適化できないため、レンダリングコストがかかる(処理が重くなりがち)
・ランタイムという制限の中で開発しないといけない
・画質はどうしても、事前計算より劣ってしまう

デメリットをそのまま読み取ってしまうと
「処理が遅くて画質が良くならない」になってしまうので
何のメリットもないですが、メリットを見て頂ければそれ以上の価値はあると思っています。

あくなき探求心で開発したダイナミックなリアルタイムレンダリング

あくなき探求心がこちらの事例となります。
メガソフト社-Pixage

こちらは3D間取りシミュレータでユーザーが2Dで間取りを作成し
3D化したデータを実行時に読込、ゲームエンジンでダイナミックに
リアルタイムレンダリングした例です。

Unreal EngineでLumenを使用

Unreal Engineで事前計算なしで実行にリアルタイムタイムにGIを実行してくれる
Lumenを使用した例です。

ユーザーがパーツを追加して、置いたり3DCGツールで作成した3Dデータを
読み込ませることが可能です。

ゲームエンジンを使って当社が出来ること

ということで、当社がダイナミックなリアルタイムレンダリングに拘っている
ワケはお分かりになりましたでしょうか?

ユーザーメリットもありますが、やはり技術者としてとことん追求していきたい
というところも正直あります。

このように様々は可能性があるゲームエンジンで

・xR技術を使ってみたい
・開発したいがノウハウがない

そんなニーズに当社がお答えします。

ゲームエンジン(UnrealEngine、Unity)を使ったビジュアライゼーションシステム。

VR技術を使った体験没入型システム。デバイスを選ばない、メタバースシステムにて
活用できるようにご提案させていただきます。

是非こちらまでお問合せ下さい。

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