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メタバースとデジタルツインって違う??

既にバズワード化しているメタバースですが、デジタルツインってご存知ですか?
メタバースと少し混同されがちなのですが、実は異なるフィールドで実用例も様々です。

今日はそのデジタルツインについて、解説いたします。

皆さんこんにちは、xRシステムを20年以上やりながら世界中で30万人が利用するアプリ開発クラウド「Monaca」でソムリエの称号を2年連続で頂きました。山下です。

デジタルツインとは?

これって、わかるようでわからない言葉じゃないですか?実は私も知ったのはつい最近です。
メタバースと同じようなことじゃないかなと思って色々と調べてみると、ちょっと違いました。

デジタルツインとは?
現実世界の製品やプロセスをデジタル世界で再現したものです。

つまり、現実世界で起きている事や振る舞いをデジタル化し再現することで、様々なプロセスの改良を行うことが出来るというものです。

現実のデータと仮想のデータ。この2つのデータを扱うのでデジタルツインなのです。

メタバースとの違いは?

では、メタバースとどう違うのか?
どちらもデジタル化するので、仮想空間という事ではデジタルツインと近いという事は間違いないです。

また、そこで仮想通貨やEC機能で現実にやり取りが発生させることも可能ですが、メタバース空間自体は現実と紐づきません。
非現実の空間でやり取りをすることが前提になります。

ですが、デジタルツインはそこで作成されたデータと現実世界とリアルタイムにやり取りを行います。
例えば、製造工程のプロセスを監視してリアルタイムに問題点や改良点をフィードバックします。

簡単にまとめると、メタバースは必ずしも現実に存在するとは限らないが、デジタルツインは現実に存在するものをデータ化し、現実のプロセスに結びつけて最適化を図るというものです。

デジタルツインのメリットとは?

デジタルツインは主にエンタメやゲームではなく、産業界(製造業、建築等)でよく使われます。

メリットは先ほども言いましたが、製品やプロセスの設計・シミュレーション・改良を容易にすることです。
現実と同じデータがデジタル化されているため、現実世界で行う実験や試験を行う必要がありません。
つまり、時間とコストが大幅に削減することが出来るというものです。

デジタルデータを扱う事で、その場で繰り返し改良・改善を行い再度実施することが出来るため、非常に効率の良いプロセス改善が出来ます。

例えば、自動車の性能試験とか衝突実験は、デジタルでやったほうが効率が良いというのは想像できますよね?

デジタルツインの可能性は?

実はデジタルツインを辿ると、1970年の「アポロ13号」まで遡ります。
その当時はペアリング・テクノロジーと言われており、地球と月と全く同じ機材設備を複製して、トラブルに役立ったそうです。
※映画「アポロ13号」でも描かれています。

日本でも、2016年に内閣府が提唱した「Society 5.0」をきっかけにデジタルツインが「都市」に利用されるようになってきました。

そこで始まったは2021年3月の、国土交通省によるプロジェクト「PLATEAU(プラトー)」です。
https://www.mlit.go.jp/plateau/

誰でも無償で商用利用できるため、都市データを活用して都市計画や様々なことに今後展開されていくでしょう。

例えば今よりもっと細かく、もっとリアルタイムに天気予報があれば良いですね。
出かける時に傘がいるかどうかとか、ゲリラ豪雨予想とかあればすぐに避難できますしね。

ここで、1つ事例をお見せします。
Aerometrex社が作成したオーストラリアの都市アデレートの3Dデータです。
なんとヘリコプターから撮影したフォトグラメトリーデータと建築ビジュアライゼーションシステムTwinmotionを使って、約1,000平方キロメートルを3Dモデル化しています。

https://www.twinmotion.com/ja

Adelaide 3D in Twinmotion from Aerometrex on Vimeo.

デジタルツインはメタバースとは違った可能性がある

ということで、デジタルツインいかがでしたでしょうか?
メタバースとは違った可能性のある分野だと思っています。

デジタルツインには、やはりゲームエンジン(UnityやUnreal Engine)が必須になってきますね。

このように様々な可能性があるデジタルツインやメタバースをゲームエンジンで

・xR技術を使ってみたい
・開発したいがノウハウがない

そんなニーズに当社がお答えします。

ゲームエンジン(UnrealEngine、Unity)を使ったビジュアライゼーションシステム。
VR技術を使った体験没入型システム。デバイスを選ばない、メタバースシステムにて活用できるようにご提案させていただきます。

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